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腎臓疾患

腎不全

●腎臓とは・・・
 腎臓は、腰の上の両側にあり、そら豆の様な形をしており、大きさは握りこぶし大で、左右一対の臓器です。

 
     
●腎臓の働き・・・
・血液をろ過して、老廃物や余分な水分を尿にして、体の外に出す重要な役割をしています。
・血圧を維持するホルモンや血液をつくる造血ホルモンをつくり、血圧のバランスを保っています。
・貧血を防ぐエリスロポエチンをつくり、カルシウムを吸収して骨をつくる、ビタミンDを活性化しています。
 

☆腎臓が悪くなると(腎不全)、これらの機能も弱くなり骨粗鬆症や貧血もおこし、いろいろな問題が起きます。

 
     
●腎不全
〇急性腎不全
数日から数週間で急に腎機能が低下した場合を言い原因は、脱水・薬剤によるものが多いと言われています。
突然、尿が減ったり、出なくなるため血液中に老廃物が溜まって、食欲不振・嘔気・嘔吐・水分の排泄が悪く体内に水が溜まることで心臓に負担がかかり、高血圧、呼吸困難などの症状が現れます。
早めに気付き対処することで、治療による回復が期待できます。
治療方針は、急性腎不全を引き起こした原因によって異なります。
 

〇慢性腎不全
数年以上かけてゆっくり腎機能が低下した場合を言い、原因は、腎炎・糖尿病・膠原病・薬剤など様々な要因が考えられます。
初期には、自覚症状は無く、腎臓の機能が正常の20%以下に低下して、夜間の排尿回数が増えることで初めて気づく人がほとんどです。老廃物の血中濃度が高くなり初めは全身倦怠感、無力感、むくみ、食欲不振、嘔気、高血圧などが起こりますが、病状が進行してくると心臓に負担がかかり、呼吸困難などの症状が現れけいれんや昏睡状態に陥る事もあり危険です。
 

〇検査
・血清クレアチニン(CRE)
 筋肉にあるクレアチンという物質からつくられ、尿に排泄されます。腎機能が低下するとクレアチニンが増加します。
 基準値

 男性0.6~1.2㎎/dl
 女性0.4~0.9㎎/dl

※体格によって基準値は多少異なります。
 
CRE1.5㎎/dlで腎臓の機能は、約半分もダメージを受けているというデーターがあります。(体格により数値は、異なります。)「基準値より少し高いだけだから・・・」と放置しては危険です!早期発見・早期治療がとても重要です。
5.0㎎/dlから7㎎/dl以上で代替治療(透析療法等)を行う必要があります。糖尿病性腎症の場合は少し低めの値でも必要な場合があります。

 

☆クレアチニンの値が高いと言われた方は、相談して下さいね。

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